要 旨 :

仙台圏の3つの川、七北田川・広瀬川・名取川の全流域の現河床の川砂について、その堆砂状況を調査し鉱物組成を分析した。3つの川では中流域を中心として各々異なる組成を示し、かつ流域による違いも認められる。これは各川の流域に分布する地質系統の違いを強く反映しているとともに、侵食、運搬、風化の各作用の違いも影響している。分析結果を基にして、川の物質移動の役割を知ることをねらいとして、小中学校において川砂を調査対象とした野外学習をすすめるための教具や指導方法を考察した。
 キーワード:川砂、鉱物組成、河床、野外学習、仙台圏3河川