要 旨 :

生活林として発達した仙台平野のいぐね(屋敷林)を素材にして環境教育実践を行った。この実践の目的は、森林(自然環境)と人間の生活との関連を捉え、木や森が地域の環境にどのように役立っているかを明らかにすることである。実践では、小学生向けのいぐねのある生活体験と、社会人を対象にしたいぐねの機能を実感する活動の2 つを行った。2 つの実践を通じて、身近な自然環境であるいぐねが環境教育の素材になり、人間の生活と自然環境との関わりを理解する一助となることが確認された。
 キーワード:環境教育、いぐね、ライフスタイル、農村