要 旨 :

学区域の環境の変化を知ることをねらいとして、学校敷地周辺の土を観察する授業実践を行った。校庭、開校時の植樹周辺、隣接する残存林の3 カ所において、孔をあけて土壌の厚さ、色、臭い、てざわりなどの五感を使った野外観察をおこない、土壌の発達の違いを調べながら、土地の環境の移り変わりとして認識した。こうした授業は、丘陵地や森林に造成された住宅地に立地する学校で実践できるとともに、緑化による環境保全や調和、あるいはリサイクルなどにも発展できる。
 キーワード:土壌、野外観察、森林、土地利用、環境保全