要 旨 :

栽培学習に多様な品種を用いることにより、環境教育と結びつける試みを行った。本学の実習・講義において、イネ・ヒマワリ・サツマイモ、それぞれについて、多様な特徴を有する多くの品種を栽培し、観察・計測した。イネでは生育期計測と収穫物調査、ヒマワリは開花期までの観察、サツマイモは栽培と食味試験を行った。品種間には明確な特徴の違いが認められ、品種を比較しながら観察することにより、各品種のより詳細な観察・記録が可能となった。また学生は、作物の多様性と、多様な品種があることの重要性を感じとった。本研究で行った多様な品種を用いる栽培学習は、生物多様性の重要性を理解させる環境教育につなげることができる。
 キーワード:生物多様性、栽培学習、環境教育、品種