要 旨 :
自然状態の保たれた発達したコナラ林内で、丘陵地の基本的構造単位である谷頭に着目して、(1)土壌含水率と林床植生を季節を追って調べ、(2)谷頭を構成する4つの微地形単位との対応関係を検討した。その結果、土壌含水率と林床植生はともに、海抜に沿った微地形単位の配列に対応して連続的に変化するものの、頂部斜面・上部谷壁斜面と谷頭斜面・谷頭凹地の2領域間で明瞭な差異を呈することがわかった。

キーワード:丘陵地谷頭、微地形単位、コナラ林、土壌含水率、林床植生