要 旨 :
伝統的な暮らしに裏打ちされた散居型農村生態系が広がる岩手県の胆沢扇状地で、生物・景観多様性のあり方に強い関与が示唆された孤立林の植生状況を調べた。85方形区を設置しての植物社会学的な調査から、アカマツ植林、コナラ林、スギ植林、ハンノキ林の4群落を抽出し、個々の種・生育形組成や階層構造の特徴を明らかにするとともに、立地や人為との関わりについて分析した。

キーワード:胆沢扇状地、孤立林、現存植生、立地、人為