要 旨 :
環境教育を展開するにあたっては、主体と環境の関わりをもっとも明確に示し得る時空間スケールを常に意識することが肝要である。本稿では先ず、箱庭型教材に欠落している「地域との時空的な連続性」という景観スケール概念が、環境教育にとって有効であることを指摘した。その次に、景観スケールで地域の自然をとらえる学習の一事例として、仙台湾岸の砂浜を縁どる、防潮マツ林を扱った学習プログラムを提案した。

キーワード:景観スケール、ビオトープ、箱庭型教材、防潮マツ林、学習プログラム