○学校教育における環境教育プログラムの開発と実践

○学校教育における環境教育プログラムの開発と実践

宮城県内および仙台市内の小中学校と連携協力し、地域の特性を生かした教室内で行う環境教育プログラムを授業実践を通して提案する。また、山あいや海辺、平野の河川域、および都市部の小中学校の協力を得て、児童生徒の生活空間をトレーニングフィールドとする野外教育プログラムを実践する。

 

○水環境に関わる実験観察法のファイル化と学校での教材研究の支援

生物教材をファイル化し、インターネットを通して教師の教材研究を支援する。

・学校でできる簡単な実験法に関するファイルの作成

・サイバー図鑑など、学校での簡単な実験観察に関するデータベースの作成

 

○コンピュータグラフィックスを用いた環境教育教材の作成

環境物質の形と性質、自然における物質の循環や相互作用などをコンピュータグラフィックスを用いて、物質画像データを作成する。さらに、生物の生活、代謝等に関わる画像を融合し、生命と物質のかかわりに関する環境教材を作成する。

 

○蕪栗沼を中心とする水田・湿地フィールドの環境教育への活用

日本の代表的景観である水田・河川域の湿地、および生物棲息状況及び環境要因について、基礎情報の収集を行うとともに、実践教育のための研究を行う。本プロジェクトでは、蕪栗沼とその周辺をフィールドミュージアム構想の一つと考え、「湿地及び水田」という位置付けから環境教育への活用を考える。 具体的には映像、各種環境計測オ−トセンサ−によるデ−タをインタ−ネットにより、リアルタイムで収集し、教育実践への利用を研究するとともに、フレンドシップ事業を通して実践教育のための活用を図る。

 

○宮城県の地域自然を生かしたフィールドミュージアムづくり(フェーズ1)

−仙台北部丘陵地域の里山の自然−

宮城県の風土を特徴づける代表的な地域の自然を対象として、地形、地質、気候、植生、生息生物などの基礎的資料を収集・整理するとともに、人間の活動による環境の変化を歴史的に追跡調査し、学校教育と生涯教育における環境教育への活用を考える。その一つとして、急速な土地改変が進む仙台北部の富谷〜松島丘陵地域の中から、大郷町東成田地区周辺の里山を取り上げる。

 

○金華山でのSNC構想の推進

スーパーネイチャリングセンター構想(SNC)とは、野生の動植物を中心とした生態調査を基礎に、自然のもつ豊かな教育力を積極的に発掘し、知的感動に満ちた体験を学校教育、社会教育、生涯学習に十二分に生かしながら、自然を私たち人類のかけがえのない財産として護っていこうという構想である。多様性に富んだ牡鹿町金華山の自然を一つのモデルとして、本構想を過去15年間行ってきた実績と経験の上に、今回は環境教育の視座から実践的な研究を行う。

 

○仙台市内・広瀬川および名取川上流域でのSNC構想の実践

 スーパーネイチャリングセンター構想の一環として、大都市仙台の市街地を流れる広瀬川と名取川の自然と文化に関する広範な調査を行い、両水系の類似性と相違性を明らかにし、その成果を流域の小中学校・高校の生きた環境教育教材として役立てるための実践的な研究を行う。

 

○インターネットサービスを活用した学校現場での学習環境の整備・運用

1)宮城教育大学附属学校との相互参加型の学習環境の開発:学習環境に適した利用者インターフェースの開発

2)地域教育機関との共同研究:教育ネットワーク環境の開発整備,インターネット資源利用に関わる利用支援