要 旨 :

学校における環境教育実践のための支援システム構築に向けて、宮城教育大学環境教育実践研究センター「フィールドミュージアム構想」の中の「水田・湿地フィールド」について、水質リモートセンシングおよび画像の情報の提供に向けての実践的研究を行った。具体的には、カメラおよび水質センサーを宮城県南方町の水田に設置し、経時的にデータを環境教育実践研究センター内のサーバーに集め、インターネットによって教育現場へ提供した。リモートセンサーにより計測した項目は、pH、溶存酸素(DO)、水温、電気伝導度、水深、酸化還元電位、塩分濃度である。各計測結果を1時間おきに計測するとともに、水田の映像、水中微小生物調査および採水による水質分析結果などを含めた基礎データの収集を行い、環境教育実践研究センターホームページを通して教育現場に情報提供を行った。また、利用上の問題点を検討するために、実際の授業での利用実践も行った。