要 旨 : 宮城県花山村沼山の地すべり地では、2003年5月26日夕刻に発生した宮城県沖を震源とする地震に伴い滑落崖の一部が崩落した。地震発生直後に巡検を実施し、崩落によって生じた地形および景観の変化を学生に観察させた結果、滑落崖やその直下にみられる転石群が、環境への地形的理解、特に「地形の動き」への認識を深める上で有効な教材であることが確認できた。

キーワード : 地すべり地形、地形変化、環境教育、宮城県花山村