要 旨 : 仙台市青葉山地域において大型土壌動物相およびワラジムシ目相の調査を行い、土壌動物を用いた環境評価手法の検討を行なった。青木(1995)の自然の豊かさ評価、およびSimpson の多様度指数により、調査地間の人為的影響の違いを評価することが出来た。人為的撹乱の効果は、各分類群の個体数の減少と特定の分類群の欠落によるものであった。ワラジムシ目は全調査地から7 種が得られた。この中には未記載種と考えられるLucasioides sp. が含まれる。さらに、この7 種を分布の特性から環境との対応について検討し、森林性種、都市適応性種、中間種の3 グループに区分した。

キーワード : 青葉山、大型土壌動物、ワラジムシ目、環境指標