要 旨 : 筆者らは仙台市立岩切小学校の移転に伴う緑化計画を立案する必要性から、学校緑化の意味を環境教育の視点から検討する機会を得た。まず、学校緑化が環境教育上果たすべき役割を明らかにし、現状の問題点を指摘した。次に、仙台市の景観区分基本図から岩切小学校が置かれた自然環境に合致する郷土樹種を選抜するとともに、教職員に対するアンケートから教育内容に準拠した緑化樹種を抽出した。その上で種苗の入手可能性や予算も考慮しながら、環境教育の視点を導入した岩切小学校独自の学校緑化モデルを提示した。

キーワード : 学校緑化、ビオトープ、学校教材園の一律化現象、自然景観分析、郷土種