要 旨 : 仙台産アカヒレタビラ保全の一環として、@人工孵化、A天然仔魚の飼育、およびBため池による人工増殖法を開発した。@人工孵化では、水槽に沈めたプラスチックチューブに受精卵を一粒ずつ収容することにより、水質を維持し、かつ仔魚の運動抑制効果と高い生残率を得た。Aでは、天然仔魚の多くを水槽で成魚まで育成した。またBでは、宮城教育大学構内にため池を新造し、本種の生息環境を再現することに成功した。以上の知見を基に、保全を推進するための環境教育活動も行った。

キーワード : タナゴ、アカヒレタビラ、人工授精、人工孵化、ビオトープ