津谷高校学校林
宮城県津谷高等学校では「魅力と特色ある学校づくり」として、平成11年度から
の総合学科の導入に向け準備中です。構想されている総合学科は、「体験学習を
盛り込んだ環境教育」と「情報化時代に対応するマルチメディア教育」を柱に、
みやぎ新時代教育ビジョン(宮城県教育委員会)で求められる学校教育の今日的
課題に応えるものです。また、同時に地域の生涯教育学習機関としての役割を果
たし、地域における生涯教育の拠点としての機能を合わせもつことをめざしてお
ります。南三陸本吉地区の恵まれた山、川、海の自然環境を活用し、学校と地域
が一体となって取り組む環境教育の先駆的な実践は、全国的に注目されるものと
なることでしょう。
津谷高校は、前身である津谷農林高校の時代に実習林としていた90.3 ヘクタ
ールの広大な学校林を所有しており、自然の成り立ちを体験的に学習するための
フィールドとして積極的な活用をめざしております。今後、こうした全国各地に
点在する学校林を自然教育のための貴重な財産として保護し、活用していくこと
が求められていくのではないでしょうか。津谷高校からの依頼で、環境教育実践
研究センターのメンバーも学校林の現況をみせてもらいました。本センターは、
宮城県の北部地区に考えられるフィールドミュージアムの拠点として、可能なと
ころで支援と協力を行う考えです。
津谷高校の学校林の活用について、当初からアドバイスと協力をなされている
弘前大学の牧田 肇 教授がきれいな写真を添えたレポートを提出されて
おりますので、同氏の了解を得て、ここにそのまま紹介します。