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環境教育実践研究センターの構想と計画 |
フィールドワークによる自然教育 |
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環境教育の間口はあまりに広くそして多様である。実際のところ学校教育の範
疇でどこまでカバーできるのかは確固たる回答は出しえない状況にある。自然理
解の基礎となるべき理科について言えば、近年指摘されている「理科離れ」の背
景として子供たちの「自然離れ」があげられる。これには児童生徒の生活圏に用
意された地域性のある自然体験教育が最も優れた処方であろう。さまざまな発見
や驚きが知的好奇心と創造心をかりたて、科学への興味と関心を興させることが
できる。
自然環境にしろ社会環境にせよ、その構成は複雑であり、これらが相
互に関係を有する有機的システムとして成り立っている。これらのシステム体系
を理解するためには、構成個体を認識し、その実態・性状を学ぶことが重要であ
る。
そのためには、フィールドでの野外活動を戸外遊技に終わらせないために
も、室内へ導入し、教室授業と同等の学習活動として定着させることが必要であ
る。すなわち、フィールドワークで得られた知見を言語に置き換える作業であ
り、得られた知識をさらにフィールドにフィードバックさせることでより深い洞
察と類推が可能となる。
ただし、フィールドワークは指導者による導入と適切な
ガイドがあってこそ成立するものであり、単に児童生徒を野外に連れ出すことで
はない。環境教育に求められる野外体験教育には、フィールドワークに熟達した
専門家の援助が不可欠である。この意味でもフィールドワークの基礎的なトレー
ニングをうけた教員の養成が望まれるのである。
運用グループ:w3-env@ipc.miyakyo-u.ac.jp
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