第44回環境教育コロキウム開催のお知らせ

 宮城教育大学において、第44回環境教育コロキウムを下記の通り開催いたします。
 今回は、本センターの協力研究員であるラザロ エチェニケ氏に絶滅危惧種である「キューバソレノドン」について、動画、写真とともに講演していただく予定です。
 学生の皆様はもちろん、一般の方々も是非、ご参加ください。

日 時:2012年6月18日(月)13:00〜
場 所:420教室
講 師:ラザロ エチェニケ 氏(環境研協力研究員)

テーマ:「キューバソレノドンの再発見 ~恐竜時代/西インド諸島大絶滅時代を生き延びた!~」

内容:
 恐竜が絶滅した、今からおよそ6500万年前、地下に巣穴を作って暮らす、小さな夜行性の哺乳動物たちがいた。唾液に毒を持つ種類も多かったということは、化石からもわかっている。骨格も、現在の哺乳類とは違っていた。
 1836年に発見されたキューバソレノドンは、こうした初期の哺乳類と形態的にも、その他の多くの特徴においても、非常によく似ていた。彼らは、毒のある唾液を持ち、夜行性で、キューバ東部の山岳地帯で地中に巣穴を作って暮らしている。近年の遺伝学的調査で、キューバソレノドンと、その近縁種であるドミニカンソレノドンは、アメリカの他の哺乳類の祖先と約7〜8千万年前、すなわち恐竜の大量絶滅より以前に枝分かれしていたことがわかっている。しかし、キューバソレノドンは最初の発見の後、ほとんど発見されておらず、このため過去には繰り返し、絶滅したものとみなされていた。過去50年間では、偶然に発見された個体が数頭いるだけである。そのため、捕獲に必要な情報は今年まで全くといっていいほどなかったのである。
 この特殊な動物を捕獲するために、北海道大学、筑波大学、宮城教育大学の研究者のチームが1年半に渡り準備を行い、唾液の分析とこの種の保全のために調査を行った。3月14日から4月15日までの現地調査は、キューバの最も人里離れた地域であるアレハンドロ・ド・ウンボルト国立公園で実施され、カリブ海地域の動物学調査史上、前人未到の成果を得ることになった。調査チームはこの 種の健全な個体群を発見し、カリブ海域の人類定住によって起きた生物絶滅の波が、まだこの種に及んでいないことが明らかになった。
 コロキウムでは、これまで誰も見たことのない、キューバソレノドンの動画、写真を紹介する。

問合先
宮城教育大学環境教育実践研究センター 担当:桔梗(ききょう)
TEL/FAX:022−214−3679

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仙台市青葉区荒巻字青葉149
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