2012年3月アーカイブ

本センターの溝田准教授が、第7回日本環境教育学会研究・実践奨励賞(2011年度)を受賞いたしました。研究テーマおよび研究内容は以下の通りです。なお、審査方法につきましては、こちらをご覧下さい。
研究テーマ:
「遊び仕事」を取り入れた環境教育プログラムの開発:伝統養蜂からのアプローチ

研究内容:
 遊び仕事とは、山菜採りやキノコ採り、川やため池での漁撈やカモ猟、ハチ追い、定置漁具を使った海の漁など、仕事ではあるものの半分遊びの要素が入っているような活動のことです。副次的ですらない程度の経済的意味しか与えられていない生業ですが、当事者たちの意外なほどの情熱によって、日本各地で脈々と継承されてきています。
 本研究では、長崎県対馬における「遊び仕事」としてのニホンミツバチの伝統養蜂に着目し、そこに内在する豊富な知識・技術・知恵・文化を巻き込んだ環境教育プログラムを開発することを目指しています。遊び仕事という営為は生命の循環に配慮した持続可能なスタイルでなければ継承されえず、したがって、その中には持続可能な社会を築きあげていくための大切なヒントやエッセンスが凝縮されていると考え、対馬での地域調査(聞き書き調査)に取り組んでいます。

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 仙台市八木山動物公園において、本センターの斉藤千映美教授が下記イベントの講師をおこないます。

「青葉山どうぶつ探検隊」

○日時:2012年3月24日(土)13:00〜15:00

○場所:八木山動物公園ビジターセンター研修室および園内

○内容:
'杜の都 仙台'を象徴する山としてなじみが深い青葉山。
そこでは、都会のそばとは思えないほどたくさんの動物たちが見られます。
山を歩きまわるカモシカや
夏にやってくるツキノワグマ
夜の森を飛ぶムササビ ―
青葉山で見られる動物の種類と、
山での暮らしや探し方について、宮城教育大学環境教育実践研究センター教授の斉藤千映美氏がお話しします。
身近に住む野生動物を知って動物たちが山道や木に残したあとにふれてみよう。

○定員:50名(先着順)

○申込み方法
電話、Eメールまたはファクシミリ(イベント名、氏名、住所、連絡先を記入)で、3月6日9時から八木山動物公園へ

八木山動物公園 管理課
仙台市太白区八木山本町1丁目43
電話 : 022-229-0122 ファクス : 022-229-3159
E-mailは をクリックしてください

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 2012年3月13日(火)に第41回環境教育コロキウムを開催いたしました。
 本センター協力研究員の林守人氏より、「Power of tiny legs!  -クモが水面で脚を挙げれば地球規模の生態系に影響が波及する-」と題し、講演していただきました。
 生物の風媒分散が生態系にあたえる影響について、専門とされているクモを中心に解説していただきました。脚で風を受け水面を帆走し、糸をアンカーとして停止するといった多彩な水上行動をおこなうことができる陸上グモがいることを調査及び実験結果と共に、説明していただきました。

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 2012年3月5日(月)に第40回環境教育コロキウムを開催いたしました。
 旭川医科大学の伊藤亮教授より、「サナダムシの研究から見えてくる地球規模の問題、話題」と題し、寄生虫の問題について講演していただきました。
 旅行者が寄生虫を日本に持ち込むことがありうること、寄生虫による感染症は届け出義務がないため、食中毒として届けられていることがあること、寄生してから発症するまで症状がでない場合があること、寄生虫への感染に気づいていない人たちがいるため、身近で寄生虫に感染する危険性が潜んでいることなど、寄生虫についてわかりやすく解説していただきました。

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 宮城教育大学において、第42回環境教育コロキウムを下記の通り開催いたします。今回は、本センターの協力研究員である橋本勝氏に発表していただきます。
 学生の皆様はもちろん、一般の方々も是非、ご参加ください。

日 時:2012年3月16日(金)9:00〜
場 所:環境研客員研究室
講 師:橋本 勝 氏(環境研協力研究員)

テーマ:「骨を読む」

 日常触れる機会が少ない動物の骨ですが、少し想像を働かせてみれば、それは我々の目に触れないだけで、常に身の回りに無くてはならないものとして存在していることが分かります。
 「骨を読む」とはどういうことか?をテーマに、コロキウムでわかりやすく解説します。
 私はこれまで動物調査において、野生動物が食べ残した骨から、捕食関係(食物連鎖)を解明してきました。その調査研究には骨格標本が重要な役割をします。標本の大切さを大学生たちにも理解していただきたいと考え、少しずつ作製した骨格標本を環境教育ライブラリーえるふぇに寄贈してきました。標本に関心を持った学生には、実際の骨格標本作製の実技補助の手伝いもしました。
 昨年は、大井沢自然博物館・山形大学やまがたヤマネ研究会主催の「ホネっこ展」に共催出展として、環境教育ライブラリーえるふぇ収蔵標本を活用しました。
 同じくえるふぇ収蔵標本と、八木山動物公園で保管されている骨格標本とのコラボレーションによる企画展「ホネのミステリー」を開催中です。それに伴って、動物セミナー「どうぶつのホネ 被災したイルカからわかること」をテーマに講演しました。
 今後のえるふぇの収蔵標本の充実化と教育現場における教材としての活用を開発していきたいと考えております。

問合先
宮城教育大学環境教育実践研究センター 担当:桔梗(ききょう)
TEL/FAX:022−214−3679

E-mailは をクリックしてください。

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〒980-9845
仙台市青葉区荒巻字青葉149
宮城教育大学
環境教育実践研究センター
TEL:022-214-3679
FAX:022-214-3679

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