新潟県ヤギネットワーク代表の今井明夫氏が東日本大震災避難所慰問のために、ヤギ2頭を連れて、新潟県より来て下さいました。
 宮城教育大学では、ヤギを連れた慰問のお手伝いをおこなうとともに、これから約1ヶ月間、この2頭のヤギの飼育をおこなう予定です。
 メスのハルちゃん(生後3ヶ月)、オスの元気くん(生後2ヶ月)の2頭は長距離移動にもかかわらず、元気いっぱいに走り回っていました。
  慰問は7月26日(火)〜27日(水)を予定しております。

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ムネアカセンチコガネ Bolbocerosoma nigroplagiatum (コウチュウ目 センチコガネ科)のオス。

 灯火採集で、採れるときは採れるが採ろうと思っても採れないのが、ムネアカセンチコガネだとおもっていました。
 しらべてみると、神奈川県,千葉県,長野県など5つの県で、準絶滅危惧種。大分県と大阪府では、絶滅危惧II類、そして、和歌山県で,絶滅危惧I類、結構、貴重なんですね。
 宮城教育大学・環境教育実践研究センターの前ではちょくちょく見かけます。このあたりの青葉山は、比較的、自然が多く良い環境だと言うことでしょう.
 ツートンカラーがかわいいですが、このツートンカラーも逆のバターンもあるらしい。是非、みてみたいものです。ほかの糞虫とはちょっとちがって、餌は糞ではなくて、菌食らしいのですが、生態はよくわかっていないそうです。
 ちなみに、学名のBolbocerosoma nigroplagiatum は、ムネアカセンチコガネの属名Bolbocerosoma=ギリシャ語 bolbos 「球」+ cero-「触角の」+soma「体」,種小名 nigroplagiatum=nigro- 「黒い」 + ギリシャ語 plagi-「縞のある」 、あわせると、「黒い縞のある触角が球状の虫」という意味になります.種小名は,形容詞で,属名(名詞)に後置修飾します。
 触角もまん丸でかわいいです。糞虫にはゴホンツノダイコクコガネのように、カブトムシのように(カブトムシよりも)立派な角がありますが、このムネアカセンチコガネのオスにもちゃんと、小さいけれどカッコイイ角があります。
 ちなみに環境省レッドデータ・カテゴリーには入っていません。
(島野智之・環境教育実践研究センター・土壌生物多様性)

参考文献
島野智之 (1996) 横浜国立大学構内でのムネアカセンチコガネ採集記録 I. Kanagawa-Chuho, 121, 31-32.

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